fc2ブログ

更新履歴

さわりを読む▼をクリックすると更新された内容の冒頭部分がご覧になれますので、久しぶりのご訪問の方は
こちらで未読・既読のご確認ができます

日付別の更新チェックはカレンダーの日付をクリック ▼

2012 04123456789101112131415161718192021222324252627282930312012 06

【  2012年05月  】 

第9話 通じない心

至高の魔女2

2012.05.20 (Sun)

 皇帝陛下から城内に滞在する事を許された俺達はようやくゆっくり出来る部屋に通された。「ベルナルド殿下がまさかお妃様をお連れでお戻りになるとは・・・・じいは嬉しゅうございます。もちろんお部屋はお留守の間もこのじいがちゃんと管理しておりましたゆえ、心配はいりませんぞ。」エドバンはこの部屋に案内する間もただひたすらに嬉しそうな表情を崩さず、いくら人違いである事を説明しても聞く耳を持たなかった。「お妃様にお...全文を読む

▲PageTop

第8話 疫病

至高の魔女2

2012.05.19 (Sat)

 銀白の髪は王家の証。強い魔力を持って生まれたとしても王家でなければただの白髪でしかない。強い魔力を持つ者同士の婚姻が代々と受け継がれ、その血筋には強大な魔力が脈々と積み重ねられたのだ。その結果が銀白の髪という形となって現れたのだ。それゆえ王家の者は生まれ乍らにして強大な魔力を持つ。それは長い長い年月をかけて培われたものなのだ。「私はルドルフと申します。皇帝の座についてまだ年月も浅いですが、この銀白...全文を読む

▲PageTop

第7話 王家の衰退

至高の魔女2

2012.05.16 (Wed)

 どうやらルドルフは誰かと間違われているようだ。「ご無事でなによりでございます。陛下もさぞお喜びになりましょう。」老齢の男はルドルフをしげしげと眺めていた。その目には涙すら浮かべている。「し・・しかしエドバン様・・・」傍にいた兵士達はお互いに顔を見合わせながらなにやら困惑している様子であった。「すぐ陛下にお帰りのご報告を・・・ささ、こちらでございます。」エドバンと呼ばれる男はうやうやしく俺達を陛下の...全文を読む

▲PageTop

第3話 これが現実です

明るい未来の作り方

2012.05.14 (Mon)

 窓から明るい日が差し込む。昨日とはうって変わっていい天気だ。裕香は眩しさで目が覚めた。そうか・・・昨日はカーテンも締めずに眠ってしまったようだ。変な夢を見たせいか、頭が重い。今日も仕事だ。週末はまだまだ遠い。でも受付の仕事は身だしなみが第一だ。化粧だって手を抜くわけにはいかない。けだるい体を気力で動かし、ペッドから這い出した裕香だった。まったく昨夜の夢は最悪だわ。あんな夢を見るなんてよほど体調でも...全文を読む

▲PageTop

第6話 導き

至高の魔女2

2012.05.14 (Mon)

 俺はミーアに追い回され、サリーからは上空から突かれ最後にはキースに前足で押さえつけられて捕まった。押さえつけられたままの俺をアルクは大きく口を開けさせ指を突っ込み、あげくには俺を持ち上げ逆さまに振った『動物虐待だぞー! 訴えてやる~!オエッ~!』「ダメです。出ませんね。途中に引っ掛かってないかと思ったんですけど・・・・すっかり奥まで呑み込んじゃってますね。」ようやく解放された俺を皆は白い目で見ていた...全文を読む

▲PageTop

第5話 選ばれし者の証

至高の魔女2

2012.05.13 (Sun)

 どれくらい時間が過ぎただろうか。考え込む者、だだ唖然として立ち尽くす者・・・・だがいつまでもそうはしていられない。「どうして過去へなんか来ちゃったのかしら?なんとか元の時間に戻れる方法はないの?」皆が押し黙ったまま時間だけが経過して行く中でルーチェは縋るようにルドルフに聞いた。「どんな力が作用したのかは分からないが、ここへ来る前と同じ状況が作り出されれば可能性はあるかも・・・」ルドルフもずっと元に...全文を読む

▲PageTop

第4話 時を越えて

至高の魔女2

2012.05.12 (Sat)

 眩しい光に包まれ目を閉じた俺はなんだか激しい眩暈に襲われていた。それは一瞬だったのか長時間続いたのかは分からない。ようやく光が消え去り目を開けた俺達だった。「何だったんだ今の光は?」その瞬間、ルーチェを庇うように抱きしめたルドルフは辺りを見回した。同じ部屋のようだ。だがその景色はまったく違っていた。積み重ねられた家具はどこへ消えたのかきれいさっぱり無くなっていた。作りはまったく同じだというのにまる...全文を読む

▲PageTop

第3話 謎の光

至高の魔女2

2012.05.11 (Fri)

 『ルーチェを泣かせるなんて俺は許さない。だから村に帰ろうと逃げ出したんだ。』俺はこんなルーチェを見てはいられなかった。『なんて酷い話かしら。ルーチェがかわいそうだわ。』ミーアもプンプン怒り出した。「政にルーチェを利用するなんてあんまりだわ!陛下がそんな人だったなんて知らなかったわ。大丈夫よルーチェ。私はいつだってあなたの味方なんだから。」ケイトも怒り心頭で力強くそう言った。しかしアルクは違った。2...全文を読む

▲PageTop

リンク

未分類

2012.05.08 (Tue)

 ここはバナー置き場です。リンクフリーです。報告も必要ありません。...全文を読む

▲PageTop

第2話 本当の理由

至高の魔女2

2012.05.07 (Mon)

 いたずらを見咎められた子供のようにバツの悪い思いで俺とルーチェはそこに佇んでいた。ケイトはそんな事にはおかまいなしに駆け寄って来た。「うわぁ~!ルーチェとってもステキよ。見違えちゃった!よく似合ってるわ。」キラキラと瞳を輝かせてルーチェの姿を上から下まで見回しながらそう言った。やはり女性はウェディングドレスには目がないようだ。「ルーチェ様・・・・・またですか?いいかげんに覚悟を決められてはいかがで...全文を読む

▲PageTop

第1話 逃亡

至高の魔女2

2012.05.07 (Mon)

 ここは帝都の城内である。城内の真ん中である皇居の一室にルーチェとタオは居た。ルーチェは一週間後に迫った婚礼の儀に着用する衣装を着ていた。最終チェックの為、朝から侍女達は大忙しである。髪飾りからネックレス、靴に至るまで侍女達の見立てで沢山用意された中から選び出し、着せ替え人形のようにあれこれととっかえひっかえ付け替えられてようやく全てが決定した模様である。まるで本番さながらに飾り付けられたルーチェは...全文を読む

▲PageTop

プロローグ

至高の魔女2

2012.05.06 (Sun)

 夜空にひときわ輝く赤い星が現れて10日が経過した。だがこの世界の人々は日々の暮らしにこそ関心はあっても天空になど興味を示す者はいなかった。その後、夜空を飾った無数の流星群ですら最初は驚いたもののすぐに慣れて忘れ去ってしまう程度のものであった。世界の成り立ちなど誰も知らない。知る必要もない。それが当たり前の世界であった。たとえ人々が何も知らなくても自然の力は発動されたのである。星がひとつ消えたのだ。バ...全文を読む

▲PageTop

前月     2012年05月       翌月